水道橋で働く新規事業ディレクターの営業日誌

ディレクターと言いながらも営業を中心に基本的に何でも屋。その他子育て、または野球。新規事業/AI・人工知能/感情分析/UI・UX/リサーチ/セールス/スケール/マネジメント

バイト先が連続で閉店したときのお話(3)

しゃぶしゃぶ食べ放題店、ガソリンスタンドに続いて選んだアルバイト先が個人で経営している焼き鳥屋さんでした。地域でも評判のおいしさで、平日、土日関わらず開店後からひっきりなしに忙しいお店でした。

ここまでチェーン展開しているお店で連続していたので、個人経営が良いなと思い働かせてもらうことに。高齢の「マスター」と呼ばれる店長兼オーナーさんと弟子入りしていた社員さんの2名体制。通称「マスター」は、閉店2時間前には常連さんたちと同じ席で飲み始めるので、社員さんと自分の2名で繁忙時間から閉店まで作業を行っていました。

マスターも社員さんも非常に良くしてくれて、地域に愛されるお店はこういうものかと実感しておりました。始業前に行けば串差しの手伝いや仕込みの手伝いをさせてくれ、忙しいときは、指示を仰ぎながら焼き場で焼き鳥を焼く手伝いもさせてくれ、時給以外に多くのことを学べた職場でした。

 

3ヶ月を過ぎた頃、仕事もある程度一人でできるようになったころ、、、もともと尋常じゃないくらい酒好きだったマスターが病気で入院。長期療養のため、お店を一旦閉鎖することに。これまでの2店舗と違い、今度は店長であるマスターさんが不在となるため、即日でアルバイト先を失うこととなりました。何よりも心配したのがマスターの具合。幸い、長期療養すれば良くなるとのことでしたが、お店に再び立つのは・・・。というわけで、泣く泣く次ぎのアルバイトを探すこととなりました。

 

上京して2年半で3つのアルバイト先が次々となくなった経験をしました。

 

そうはいってもお金を稼がなければならい苦学生の事実は変わらず、次のアルバイト先を探すことに。この2年半の3店舗である程度接客業、特に飲食店での接客業務になれていたため、職種未経験の仕事に挑戦するのではなく、飲食店でのアルバイトを募集しているところを探しました。また、これまで連続で閉店していたこともあり、今度は閉店しなさそうなお店、という基準で、アパート近くにあるちょっと敷居が高そうな、老舗っぽいうなぎ&寿司屋さんに応募。職人さんたちが多そうな感じで、ちょっと怖そうなイメージはありましたが、焼き鳥屋のマスターさんのように、こちらも得るものがあるのではないかと思い、応募を決意しました。

 

ちなみに、大学時代のアルバイト探しは飛び込みです。社会人1年目から求人広告の営業に携わることになるにもかかわらず、どうやってアルバイトを探せば良いか全くわからなかったため、いきなり突撃して「アルバイト募集してますか?働きたいんですけど。学生ですが昼夜問わず週5日は出勤します。」といきなり告げる流れです。

店頭に「アルバイト募集」の張り紙があるときは躊躇せずに、張り紙がなくても躊躇せずにドアを開けました。このときの経験が営業初期の飛び込み営業に役立ったかどうかは不明です。いきなり来店してアルバイト募集してますか?と来るため、門前払いも数知れず。それでもめげず(周りに飲食店がたくさんあったため)飛び込みを続けました。

 

結果、4店舗のアルバイト先である老舗のうなぎ・寿司屋さんで大学卒業までの1年半働くことができました。まだお店は健在です。当時の社長さんは亡くなってしまいましたが、息子さんが後を継ぎ、一度訪問した時は元気そうでした。

 

というわけで、「外部環境は変えられない」というか、変えようが無いし、その上でどう対応するかという考え方を少しずつ身につけられた経験談でした。

 

このシリーズはおしまいです。