水道橋で働く新規事業ディレクターの営業日誌

ディレクターと言いながらも営業を中心に基本的に何でも屋。その他子育て、または野球。新規事業/AI・人工知能/感情分析/UI・UX/リサーチ/セールス/スケール/マネジメント

退職日前日。この会社で何を学んだだろう。

現職の出社があと2日となりました。今日も1日引継ぎのあいさつ回りと社内にて業務等の引継ぎを実施。残すはあと1日。主要顧客へのあいさつもほぼ完了し、明日は月末納品のチェックと請求書渡し、社内にて退職手続きで終わりです。改めて、4年半の現在の会社で得た経験は何だろうか、と、お昼にさぼうるでナポリタンを食べながら考えました。

この会社で学んだこと。

無形商材をいかに営業するか

顧客アンケート等のデータ集計・分析代行、アンケートデータの報告書作成、という2本柱が自分の担当領域。前職の採用広告の営業と違い、カタチがより見えにくく、定価や目に見える商品・サービスというわけではありません。いかに顧客の課題をヒアリングし、提案に結びつけるかが重要なポイントでした。

中でも、データ集計や報告書作成が必要な理由と目的、ここをゴール設定として、ぶらさずに提案することで、より顧客への提案の受け入れられ方が変わると思います。設定したゴールへ向かうために、品質、納期、コストをヒアリングし、提案へ。顧客がやりたくてもできない(やりたくない、もしくはお金かけてでもやりたい)ことを代行する、いわばアウトソーシング(かっこよく言えばBPO)の営業は個人的には非常にやりがいがありました。顧客から感謝されることも多々ありましたが、その中でも、「●●さんにお願いしたおかげで助かったよ」と言われることが、次の仕事を取りに行こうとするモチベーションになりました。

 

経営層(トップ)の魅力、会社のビジョンの重要性

仕事面では非常にやりがいが大きく、成長を感じてはいましたが、自社の将来性や組織、もっと言えば経営陣への不信感は年々高まっていきました。以前も書きましたが、会社としての理念、ビジョン、目的、戦略が全くない中での営業生活。営業として目標を立て、戦略・戦術を考え実行し、振り返りを行い軌道修正しながら目標達成へ向かっていく。ここ2年くらいは自分一人でこのPDCAサイクルを回し続けました。が、この会社の目的ってなんだろう、とか、会社のビジョンって何だろうと考えたとき、全く回答してくれない社長。そもそもそんなものは不要だとの考え方でした。

立派な理念やビジョンがあっても、実現できていない会社がほとんどだ、と言っていますが、そもそもビジョンや目的がないと、どこへ向かうか分からなく、そこについて行き続けるのは難しいのでは無いか、というのが自分の考え。結局その溝は大きく、転職する大きな理由となりました。

 

チームの一体感を大切にする

一人で完結できる仕事って、どれくらいあるでしょうか。現職では10人ちょっとの会社に大きく3種類の仕事がありました。それぞれの強み、弱みを持ち合わせ、戦略的に動けばシナジーも生まれたと思いますが、そのような風土は無く、、、。むしろチームの人数が増えていく自分のチームが浮いてくるような状態。一人ひとりの能力は高くなかったとしても、チームとなって一体感を生み出せば(集合知性だっけな?こないだ読んだ本に書いてありました。)、生産性や売上が向上すると思っていたのですが、会社にとっては浮いた存在でしか無かったようです。

 

総じて、仕事面(仕事内容や顧客)に関してはプラスの意味で多くを学べましたが、自社組織の面でも、反面教師として、多くのことを学べたと思っています。

 

なんだか愚痴っぽくなってきましたが、自分なりに今の会社で学んだことを整理してみました。